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オールデン(ALDEN) コードバン脱皮挑戦記

今回はモノの紹介ではなくコードバン脱皮のご紹介。

コードバン脱皮とは】

オールデンのコードバン素材の粗さを削って表面を滑らかにすることによって輝きが増す技です。

 

今回、コードバン脱皮を行ったのはこちら

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以前、ご紹介したオールデン563です( ゚Д゚)

なぜ、買ったばかりの商品を行ったかというと、私はオールデンを2足持ってます。54321と563です。

しかし、54321に比べて、「いくら磨いても光らない」「左右差が出てしまう」そんなことをずっと思っていました。

さすがに新品状態では行わず、何度か履き、何度か磨きながら履いていましたが、素人なりの納得のいく磨きが全くできず、今回の脱皮を決意した次第です。磨いているうちに気が付いたんですが、54321と563で革質が全然違う( ;∀;)

54321はラコタで購入したので革質良かったんですかね?

2足しかもってないので、これ以上、比べようがありません。

 

【今回、用意したものは】

『耐水ペーパー400番、1000番、1500番』

 

『激落ちくん』

 

『ラナパーレザートリートメント』

『ステインリムーバー』

まずはハイシャインクリーナー、ステインリムーバーを使い、古いクリームを取り除きスッピン状態に。

ハイシャインクリーナーはブートブラックのこちらを使用。

400番の耐水ペーパーで擦っていきます。

削る全ての工程に言えますが、ステッチ部分は避け、力を入れてするのではなく、手を軽く添えて擦る感じで行いました。段々、耐水ペーパーの目詰まりが発生して削れなくなってきます。(洗えば何度も使えます)

400番を行った状態がこちら

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あーぁ(;´・ω・)

大丈夫かな・・・高かったんだけどな・・・・・

っていうのが正直な感想でした。

ここまで来たら後には引けません。

 

次に1000番です。

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粗さが徐々に取れて滑らかになってきました。

400番程、痛々しい感じではなくなってきました。

 

続きまして1500番

もうひと踏ん張り。

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おぉ^^

この時点で以前の触り心地と全然違います。

ようやくやってよかったと思えてくるようになりました。笑

今回使った耐水ペーパーはこちら、たくさん入っていてお得です。

 

 

ここでもう一度、1000番→1500番をかけようと思いましたが、初めてのチャレンジでもあり、革への負担を考え、今回はここで様子を見ることにしました。

削り工程の最後の仕上げとして激落ちくんを使用してスリスリ。

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細かい擦り傷がこんなに取れました。

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ここで削りの工程は終了です。

最後にステインリムーバーで削りカスを取り除いて、表面をきれいにします。

素人から見ても削る前の状態と比べて、全然違います。

 

削ったのでラナパーレザートリートメントで革に栄養を補給しました。

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ここで、一旦作業終了。

染み込ませて乾燥させたかったので、続きは後日行うことに。

 

ここからは、通常の靴磨きを行いました。

純正のシュークリームで着色し、数日開け乾燥させてから、ワックスを乗せました。

 

【使用したもの】

『オールデン純正シュークリーム♯8』

 『オールデン純正ワックス♯8』

『トラディショナルワックス♯バーガンディ』

サフィールミラーグロス♯バーガンディ』

コードバン脱皮完結】

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こちらが完成した563です。

今回の磨きの工程としては

①馬毛ブラシでほこり払い

②オールデン純正クリームで着色

③豚毛ブラシで細部までクリームをいきわたらせ

④綿100%布で磨き余分なクリームをとる

⑤トラディショナルワックスを指で塗る

⑥綿100%の布を使い、純正ワックスで水研ぎ

⑦布を使い、ミラーグロスで水研ぎ

を行いました。今回、かっさ棒、山羊ブラシは使わなかったですが脱皮を行う前までは磨いてもこんな輝きはでなかったです。

ものすごいです。コードバン脱皮の力。

耐水ペーパーを2周かけようと思いましたがやらなくてよかったです。やらなくても十分な仕上がりということもありますが、やはり革が薄くなった印象を受けました400番は粗すぎたかな。笑

効果は抜群でしたが、やられる方は自己責任でやってください。革は確実に薄くなりますので、削りすぎ注意です。ステッチを削るのもNGです。

 

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注意点を踏まえても、今回の仕上がりには大満足です。

オールデンの輝きに不満を持っている方は是非、チャレンジしてみてください!

 

今回の靴はこちらです。

個人輸入をすると比較的、安く購入することができます。

以前のブロブを参考にしてください。